自然栽培によるmy田んぼの稲刈りが始まる。

田んぼの稲刈りが始まりました。以前も書きましたが(→こちら)自分が住んでいる地域(山口県長門市)のまわりの田んぼでは、今年は稲の害虫と言われるウンカの被害が酷いことになってますが、幸い我が家の無肥料無農薬の自然栽培による田んぼはなんとか大丈夫そうです(全体の5%ぐらいの被害)。

わが家の稲刈りは、すべて手作業による手刈りハザがけの天日干しスタイルです。ウンカの第3波被害の可能性がある(東南アジアあたりから飛来して来て稲に卵を産み付け、それが羽化し成虫になったウンカがもう一度卵を産み付けそれが孵る)と友達から聞いたので、収穫するには少しだけ早い状態ですが刈り始めました。

昨年は息子が生まれたばっかりだったのと一昨年は奥さんが妊娠していたのとで、昨年一昨年はすべて自分一人の手作業だったんですが、今年は息子も1歳半と少し成長し奥さんも手伝ってくれての稲刈り作業です。でも作業途中から息子はお腹が空いたのか場所に飽きてきたのか駄々をこね始め、結局自分か奥さんのどちらかが息子を見なくてはならなくなり、人員一人での作業になりました(笑)。いやそれでもすべて一人で作業するのとは違い体もラクで断然スピードも速い。

(現在、5歳の娘と1歳半の息子、二人の子どもの子育て真っ最中でほんとに毎日目まぐるしくバタバタと過ごしていますが、子育てについて自分の持論などもいつか氣が向いたらブログに綴ってみたいと思います。)

稲刈りをすべて手作業でやってるなんて言うと、奇特な人だなとか、ドMですよね?(笑)とか思われがちですが、実は自分なりの考えがあってのことなんです。

今の世の中では田んぼ作業に機械を使うのは当たり前で、大型機械なしでは今の日本の稲作は成り立たないと思いますが、国の食糧自給率もお米だけは100%です(全体では40%)。

でも自給率100%と言っても、機械を動かすガソリン(石油)は、すべて輸入に頼っています。もし何らかの有事が起こり海外からの輸入がすべてストップした際に、機械を動かすガソリンがないのでお米の自給率は100%ではなくなります。そうなるとすべて人力の手作業(または昔のように牛を使う)になってしまうので。

もちろんそんなことは起こらないことを願いますが、何があるか分からない世の中で、人間一人のマンパワーでいったいどれくらいのことが出来るのかを、自分なりに体感として確かめておきたい氣持ちがあり、稲刈りをすべて手作業でやっています。

もちろんそれだけが理由ではなく、青空のもと体を動かすと単純に氣持ちがいいとか、使う道具も鎌だけあればできるしとにかくシンプルでお金もかからないし、家族のレクリエーションにもなるなどの理由もあるのですが。

それともし何らかの有事が起きた際に、自分の家族が一年食べる分のお米なら機械がなくても人力だけでもなんとかなるという事例を今のうちからつくっておきたい氣持ちもあります。

小さな子どもとお年寄りや病気の人以外、元氣な人みんながなんらか農に携わって暮らしていけば、例え機械がなくともこれから世の中に何が起きようとも人力だけで食を自給し十分豊かに暮らしていけるはず。実際、海外の事例だとキューバとかロシアなどもそうやって国民が自分達で食を自給していたので。

…というわけで人力によるお米の収穫作業はもう少しだけ続きます。

お米づくりの世界も二極化?!

現在の我が家の田んぼの様子です。自分が住んでる地域の周りの田んぼでは今年ウンカの被害がひどいです。ウンカとは、稲の大敵と呼ばれる害虫で東南アジアあたりから飛来してきて稲の養分を吸い枯らしてしまう虫です。農薬で駆除できるのですが数年たてば新しい農薬に耐性をつけその時に適切な農薬を撒いておかないと被害が出てしまいます。

今年の春頃、世界的にサバクトビバッタの蝗害で農作物がやられるニュースが飛び交っていて、今年の秋には日本でもどうなるか分からないなあと思ってたんですが、バッタは大丈夫だったけど、ウンカ被害が発生しました。

無農薬、無肥料の自然栽培ではウンカ被害はあまり出ないそうですが、友達が無農薬無肥料でやってる田んぼでも今年は被害が出ているそうで、自分の田んぼでも一部やられている箇所があり、来月の収穫まではまだまだどうなることやら、予断を許さない状況です。

自分の田んぼをよく観察すると、やられているところは水が流れ込みやすい水の多いところで、稲の根張りが弱いため生命力が弱いんでしょうね、過保護に甘やかしすぎました(笑)。この前来た二度の台風でもその箇所の一部が倒れてしまっています。

友達の話だと、黒米や緑米などの生命力の強い古代米はウンカ被害にあってないそうです。

農薬をたくさん撒いて被害を防ぐか、それとも虫にも負けない稲の生命力をとにかく高めていくか、お米づくりの世界でも二極化がやってきました。

自分は無農薬無肥料の自然栽培でやってますが、でも農薬を使う慣行農業を否定しません。大型機械、化成肥料、農薬を使う慣行農業のおかげで、今でも市場のお米の供給量は安定し誰でも安価でお米が食べられることができるのだから。これを大昔のように牛で耕してすべて人力でお米を作るとなると、その労力たるや想像を絶します、汗。今のように誰でもご飯を食べられる世の中ではなくなるでしょう。

無農薬自然栽培で自分たちで作った新米を今年初めて食す。

先日、自分たちで作ったお米を今年初めて食べました。無農薬、自然栽培のお米。種まきから収穫に至るまで、すべての過程を目の当たりにしながら、愛情たっぷりに育てたお米。初めて口にした瞬間おいしくて嬉しくて涙がこぼれました。

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