畑と野草

いわゆる田舎暮らしを始めたのが、自分の場合、2011年からです。もう20年ぐらい前20代の頃から、いつか将来は自給自足の暮らしをしてみたいという夢を描いていました。

テレビで鉄腕ダッシュのダッシュ村が始まった時には、自分の家で野菜やお米をつくり、ご近所の年輩の方に自然の中で暮らす生活の知恵を教わりながら、いつかこういう暮らしをやりたいと思いました。今は廃刊になりターンズという雑誌に代わりましたが本屋さんで『自休自足』という雑誌を読んでは、その中に登場する人達の暮らしぶりに憧れもしました。

そして2008年頃、当時は東京のアパートに一人暮らしだったのですが、土に触れたり野菜づくりがどうしてもしたくて、当時のSNSミクシーでご縁のあった埼玉県の寄居町の方に畑をお借りして、友人達と一緒に野菜づくりをちょっとだけやってみました。

そして震災のあった2011年、その時も東京に暮らしていましたが、やっぱり自分の心の声に従おうと思い、千葉県の鴨川市に古民家を借りて、田んぼと畑をやり、ログハウスを建てる勉強をさせてもらったり、自分で小屋を建てて住んだりと、いわゆる田舎暮らしを本格的にやり始めたのが2011年頃からです。

その後、リヤカー日本一周の旅を一年ほど挟み、今度は三重県の熊野の限界集落で、そして現在も山口県向津具半島で田舎暮らしをやっています。

合計まだまだ6年ぐらいですが、いわゆる田舎暮らしをやってきて分かったことは、田舎暮らし=スローライフと思われがちですが、全然スローではなくやることが山のようにあります(笑)

田んぼ、畑、野草採集、薪割り、薪ひろい、山仕事、大工仕事、小屋づくり、土木作業、ぼっとん便所の掻き出し、狩猟、シカやイノシシの解体、動物の飼育…etc

自分一人でできることの時間と労力は限られているので、その中でなんでもかんでもできるわけではないことに気づきます。そしていろいろとやることがある田舎暮らしの中でも、ある程度自分が好きなことやりたいこと注力すべき分野が分かってきました。それは自分の場合は小屋づくりでした。やりたいことランキング1位は小屋づくりや大工仕事、2位3位は田んぼと山仕事という感じです。

というわけで今は畑作業はほとんどは奥さんがやっていて、自分は成長していく野菜達を横から眺めているだけなんですが、今日は野菜畑の様子をちょっとご紹介します。

秋に苗を植えた、玉ねぎやにんにくから始まり、3月にじゃがいもを植え、これから夏野菜の準備が始まっています。そして、注目すべきは、畑の回りに生えている雑草、野草。

わが家では、畑でつくる野菜と同じくらい、この野草に重きを置いています。今の時期、食べられる(たべている)野草は、この写真に写っている中では、カラスノエンドウ、タンポポ、ハコベ、ノビル、オオバコなど。その他、フキ、タケノコ、タラノメ、葛の新芽など食べています。

あと、直接は食べないけど、加工したり酵素ジュースや乾かしてお風呂の入浴剤代わりにしたり、いろいろと使えるヨモギやドクダミなど。

そうやって考えると、なにげにそこらへんに生えている一見ただの雑草だと思われたものが、実は宝の山に見えます(笑)