今の家に引越してきてから今年で三年目のお米づくり。振り返ると自分の人生の中でのお米づくりは今年で七年目となりました。
一年目は2011年。千葉県南房総市の休耕田を借りて、無謀にも鍬とスコップのみの人力で耕して苗は一本植えというスタイルでやったのが最初です。収穫できたお米は5kgと散々でしたが、初めて自分でお米をつくったその味は感無量でした。二年目は同じくその南房総市の田んぼで一年目の田んぼのすぐ近くの5畝ほどの田んぼをお借りして、ご近所の田んぼの師匠にいろいろと教わり、この年はうまく出来てたくさん収穫できた記憶があります。
そして三年目は三重県熊野時代に、むかし棚田だったという山の中の一部をお借りして、これまたスコップと鍬で一から開墾して田植えまではなんとかこぎ着けたのですが、田植えの後すぐ、シカに植えたばかりの稲を全部食べられるという悲劇、あえなく終了。四年目は同じくその山の中の開墾した棚田で、獣害対策をして秋には収穫までこぎ着けたのですが、驚くことに実った籾の中は実がほとんど入っていなかった、涙、ということがありました。こんなことがあるのかとショックでしたが、たぶんお米に花が咲いて実をつけていく時期に虫にやられたのではないかと。
そんなこんなで、いろいろと経験と失敗を重ねながらも、いままでお米づくりに携わってます。
自分がよく読んでるブログで紹介されていた、自給農法の講師、市川ジャンさんという方の言葉が個人的に最近とても胸に響いてます。
100人いれば100通りのやり方があり〇〇農法という誰かのやり方を真似ただけではうまくいかない。田んぼも畑もそれをやる人の感性や感覚が大事。
というような内容だったかと思います。
今やっている田んぼですが、子どもが生まれたばかりという状況もあり、昨年まではわが家のお隣りのお米農家のくら里木さんに、トラクターで耕運から代掻きまでお膳立てをしてもらって、さああとは田植えからというスタイルでやってましたが、今年からは苗作りから耕運代掻きまで全部自分でやるスタイルでやってます。
全部自分で段取りを考え試行錯誤しながらやってみると、やはりなんでもそうですが、実際に自分で手取り足取りやってみて初めて自分の身になるんだなあってことを感じています。
環境や気候の違いなど、その土地土地に適したやり方も様々、マニュアルはあくまでマニュアルであって、何事も教科書どおりには行きません。最後は、結局やってみたその人の感性、感覚、経験則に勝るものはないんだろなと感じています。
そういう意味では、今やっている田んぼが今年で三年目ですが、自分なりの方法、スタイルがなんとなく見えてきた感じです。
無農薬、無肥料(EM醗酵液は使用)、手植え、手刈り、はざがけ、というスタイルで、今年も感謝と喜びの中、お米づくり楽しんでいきます。
